屋久島ツアー、2日目
2013年 07月 16日
朝5時の登山口行きのバスに乗るつもりでした。
しかしすでにバス停は人の列、希望のバスに乗れず
45分後の臨時バスにて登山口へ。
予習通りのトロッコ道を歩きます。
直前までスコールがあったので濡れた道、
線路の枕木ってやつは幅が均等でなく、思った以上に歩きにくい。
トレッキングシューズの固い靴底が木の固さに痛みを感じてきます。
これが3時間、まず続くのです。
木に密集して生えている美しい苔たち。
雨あがりの水を含んでふかふか、キラキラでした。
神秘的な苔むした森の中、
大きな杉に出会っても、千年を経ていない杉は
「屋久杉」の称号をもらえません。
『小杉』扱いされるのです。
鹿のファミリーに会いました。
屋久島の鹿は、食べ物がいつも豊富なため、大きくなる必要がなくて
まあるくてBambiのようです。
蝉の声が川の轟音と区別つかないほどの中
下を観ればキレイなトカゲもいました。
そして3時間のトロッコ道が終わり、
ここから縄文杉に向かって本格的登山になるところで
怒涛のスコール。
レインウェアに身を包み、沢登りのように岩と根っこの道を上っていきました。
15分ほどで最初のウィルソン株という地点に着きました。
樹齢3千年ともいわれる杉の切株です。
中は8畳ほどの広さがあり、入れます。
ここまでで、父の体力と腰は限界が見えました。
雨の中、レインウェアの中で蒸れて熱中症のようになってしまったのです。
両親と私、合せてちょうど200才のトレッキング。
ここから縄文杉までちょっとキツメの道が続くので、
たくさんのガイドさんも15分ごとに休憩して2時間かけて上りますよ、とおっしゃってました。
そのペースかそれ以上のペースで登れたとして、
そこからまた同じ道を降りてこなくてはなりません。
そしてまたトロッコ道も含めたら、まだまだ7時間以上の歩行が続くのです。
その時点で9時半過ぎ。
すぐに出発できる状態でない父を休ませ、
多分ふつうの倍は休憩しながら歩いたとして、帰りのバスの最終が18時。
・・・間に合わない計算になります。
朝の出遅れもあり、私はここでやめよう、と決断しました。
母は多分残念だったと思いますが、
父にそこで待てとも、先に下りていろ、とも言えないし
母自身のペースも時間制限に間に合うかどうか
微妙なところでした。
私はまたリベンジします。
この時期まで危惧された膝の状態もうでの痺れも
回復していたのが奇跡的。
母の体力があるうちに、もう一度来られたらいいな、と思います。
というわけで、生きている最長寿の縄文杉には会うことはできませんでしたが
そんな杉が切株となってもなお、次の世代に命をつないでいる
神秘の森は、深呼吸をするだけでも行く価値がありました。
※この後早弁をして下山するも、父の腰痛を途中途中でマッサージしながら
やっとでした。
無理しなくてよかった ^-^;
by habihabisarasara
| 2013-07-16 16:01